コラム

歯に関する知識を新しく!あなたに伝えたい最新のカリオロジー 歯とお口の豆知識

科学の進歩は目覚ましく、昭和のころには夢物語であったものが、今では普通になったりしています。スマートホンやタブレットPCの登場で日常生活はずいぶん変わり、ネットでチャットをしたり、買い物をしたりするのも当たり前になってきました。

 

もちろん歯科の世界も変わってきています。歯科技工にはCAD/CAM、歯の型取りには光学印象、手術前にはヴァーチャルシミュレーションなど、新しい技術がたくさん導入されてきています。では、歯に関する知識はどうでしょうか。実は、カリオロジー(むし歯の病因論)も変わってきています。以前は○○と言われていたけど、今はこう考えられていますということが結構あります。そこで、今回のコラムでは、知ってお得な最新のカリオロジー豆知識を二つご紹介します。

 

① 歯磨きは食後すぐ?それとも30分後?
歯磨きをするのは、昭和の時代は食後すぐにしたほうが良いと言われていました。

ところが、平成に入ると、食後30分経ってからの方が良いと言われるようになりました。では、令和の時代はというと、歯磨きは食後すぐの方がよいとされています。食後すぐに歯を磨くと、歯が再石灰化する時間がないため、歯のエナメル質が傷ついてしまうというのは誤った知識であり、食後すぐに汚れを取り除いたほうがむし歯になりにくいのです。食事を終えたらできるだけ早く歯を磨くようにしましょう。

 

② むし歯菌は親からうつる?乳幼児と食器の共有は絶対ダメ?
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、むし歯菌はいませんが、1歳半くらいになると口の中にむし歯菌がいるようになり、ひどい場合にはむし歯ができてしまいます。

むし歯菌は、生後19か月から31か月の期間に親から伝播することが多いため、乳幼児のむし歯予防には、親が使用した(親の唾液がついた)箸などで食事のとりわけをしない、食器の共有をしないことがとても大事と考えられていました。令和の時代はというと、むし歯菌が親からうつるのは確かだが、むし歯菌がうつっても食事指導やフッ化物の使用、適切なブラッシングでむし歯予防ができるため、それほど神経質になる必要はないと考えられています。つまり、親の箸で食事をとりわけても、親子で食器を共有してもOKということになりますが、親に未治療のむし歯がある場合はおすすめできません。乳幼児がむし歯にならないようにするためには、親自身がむし歯予防の知識を持って口腔清掃に取り組み、むし歯がある場合には治しておくことが大切です。