コラム

ハミガキコ、正しく使って健口生活。意外と知らない「ゆすぎ過ぎ」に注意です。 歯とお口の豆知識 

みなさんは、歯磨きのときに、ハミガキコを使っていますか?歯医者さんやドラッグストアで買えるハミガキコ、さまざまなメーカーからいろいろな商品が発売されているので、どれを買っていいか迷ってしまいますね。

 

でも、ハミガキコ、大きく分けると実は2種類です。ハミガキコの商品情報を見てみるとわかりますが、「化粧品」もしくは「医薬部外品」のどちらかに分類されています。

「化粧品」は、歯の汚れを落とすための基本成分(研磨剤、発泡剤など)のみ含むハミガキコ、「医薬部外品」は、基本成分に加え、むし歯や歯周病、知覚過敏などへの有効成分を含むものです。市販されているハミガキコの主流は、「医薬部外品」ですが、ハミガキコを選ぶ際には、一応商品の裏側を見て確認してみましょう。

 

ステイン除去を特徴にしている美白用ハミガキコの場合は、単に研磨剤の量が多いのか、ステインを取れやすくする成分が含まれているのか確認してみましょう。

むし歯予防を特徴にしているフッ素入りハミガキコ(フッ化物配合歯磨剤)の場合は、含まれているフッ化物の量、推奨年齢、使用方法について確認してみましょう。

意外と知られていないですが、フッ素入りハミガキコはゆすぎ過ぎると効果がありません。ゆすぎ過ぎに注意しましょう。歯周病予防、知覚過敏用のハミガキコは、どういう成分が含まれていて、どのように効くのか確認してみるといいですね。もちろん、これらのハミガキコも、ゆすぎ過ぎに注意です。最近は、ステイン除去効果に加え、むし歯予防も兼ね備えたハミガキコも販売されています。成分や用途を確認して、お気に入りを見つけましょう。そうは言っても、やっぱり迷ってしまう・・・という方には、歯医者さんで相談して購入するのがおすすめです。きっと、あなたにぴったりのハミガキコを紹介してくれるはずです。

 

ハミガキコについてお話していると、「昔、歯医者さんで、ハミガキコは使わなくてもいいと言われたのですが、実際どうなんですか?」と質問されることがあります。ハミガキコの使用について否定的な意見があるのは確かですが、基本的には使ったほうが良いと思います。確かに、ハミガキコを使わなくても歯は磨けますし、ハミガキコを使うと汚れが取れていなくても口の中がさわやかになった気がしてしまいます。また、研磨剤のたくさん入ったハミガキコを使用すると、歯が削れてしまうことがあります。でも、正しく使用すれば、歯はきれいになりやすく、口の中の汚れを減らすことができます。きれいな口腔内は細菌が増えにくいため、むし歯や歯周病のリスクが下がります。有効成分を含んだハミガキコを使えば、そのリスクはさらに下がります。ハミガキコ、正しく使って健口生活しましょう。